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人生に迷う君へ、情熱とアホとポジティブを。

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父親を自殺で亡くしたあの時、僕の人生のゴングが鳴った。

人生論

 

ただ、書きたいから書きます。

 

「お父さんが死んだ」

母親が放ったその一言を、その瞬間を。

僕は永遠に忘れない。

 

 

あの日。

それまで当たり前のように存在していた一つの世界が突然終わった。

 

当時高校生だった僕は、部活が終わり、家に帰る電車の中でその事実を聞いた。

 

これは悪い夢だ。そうに違いない。

漫画の主人公のように、頬を手で死ぬほど抓った。痛かった。

 

 

母親と一緒に警察署に行った。

 

父親がいた。

涙なんか出るはずもなく、ただ茫然とその場に立ち尽くした。

 

そこにあるものは無。無。無。

 

 

父親の残したボイスメッセージがあった。

何を言っているのか全然分からなかった。

僕の知っている父親の姿はそこにはなかった。

 

そこにあるものは狂。狂。狂。

 

シュルルという縄の叫び声だけが僕の胸の中でこだました。

 

 

 

深い絶望が、僕と家族の未来を覆った。

 

これからどうやって生きていけばいいんやろう。

何のために生きているんやろう。

 

そんなことを考える暇もなく、お通夜が終わり、葬式が終わり、

何もなかったかのように世界は回り出す。

 

最後に見た父親の姿は、小さかった。

今まで果てしなくデカイ存在だった父親が、何故か小さく見えた。

 

 

 

一人の人間がこの世からいなくなる。

凄く大きいことのようで、実は凄く小さい。

 

父親という人間がいない世界は、僕にとっての世界でしかなかった。

夢と現実の狭間で、茫然と立ち尽くしていた。

 

 

人に優しく、自分にも優しい。それが僕の父親。

小さい頃、弟と三人でお風呂で水を掛け合って遊んだっけ。

毎日のようにキャッチボールしたっけ。

休日に家族で回転寿司に行くのがたまらなく楽しかったなあ。

 

 

「ゆっくり眠ってくれ。親父がおらんくても、俺がおるから後は心配すんなよ。俺は長男やからな。家族のことは俺に任しとけ。親父、今までほんまにありがとう。」

 

 

 

何処かで見た映画のように。

10年、いや5年、1年でもよい

ただ時が進んでくれれば良いのになんて。

 

でも時は無情な程に、どこまでも機械的にカチカチと刻まれていく。

 

 

 

あの時、僕の人生のゴングが鳴った。

7年前を振り返ってそう思う。

 

なぜ、生きていくのかを。

なぜ、生まれてきたのかを。

何のために存在しているのかを。

 

探す旅へ。

 

 

そして旅は続く______________

 

 

 

7年前の僕へ。

そして、親を亡くした全ての人へ。

 

 

僕は、7年経った今もこうして前を向いて歩いています。

 

歩けなくてもいい。

泣いてもいい。

逃げ出してもいい。

 

それでいい。

ただ、それで。

 

 

親父へ

生まれてきてくれてありがとう。

 

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