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人生に迷う君へ、情熱とアホとポジティブを。

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雪崩で高校生ら8人死亡の衝撃。この社会は悲しみと憎しみの製造工場だ。

この社会は犯人探しが大好きだ。

 

 

 

雪崩で高校生ら8人死亡

3月28日。
朝刊の一面に飛び込んできた、その言葉に戦慄を覚えた。


また、尊い命が失われた。


栃木県那須、スキー場で起こった雪崩。

登山講習に参加していた7人の高校生と1人の教諭の未来が一瞬にして消え去られた。

 

「事故の知らせを受けた時は、信じがたくて、嘘であってほしいと何度も思った。」

「今隣にいる人が、明日も隣にいるとは限らない。」

「今まで一緒にいられて本当に楽しかった。」


亡くなった方の家族や友人の言葉に、胸が締め付けられるような思いになる。

しばらくは眠れない夜が続くのかもしれない。

 

 

今回の事故について、「人災」であるという可能性が報道されている。

登山講習を実施した責任者である教諭の判断に不可解な点が多いためだ。

 

・雪崩注意報下で訓練を実施

・位置情報を知らせるビーコンを携帯させなかった

・雪崩があった斜面は雪崩が起きやすい危険な場所だった

 

これに対し教諭は、

「危険な場所は把握しており、事故が起きた現場は絶対安全の認識だった。」と説明している。

 

この事故が起こってしまった最大の要因が、教諭の判断ミスであるかどうかは僕には分からない。

 

ただ、決断の結果として、教え子たちを失ってしまった。

この教諭自らも、眠れない夜を過ごしているのではないかと思う。

その胸中を、察するにはあまりあるものがある。

 

命より大事なものはないから。

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一人に責任を押し付ける社会

今回の雪崩だけではない。

毎日のように誰かが亡くなったというニュースが流れる。

 

学校でのいじめによる自殺。

スキーバスの転落事故。

大川小学校の津波による悲劇。

 

社会はそれを誰か一人の責任にしようとする。

 

お前のせいだ。
お前がいなければ死なずに済んだ。

 

そんな声が四方八方から聞こえてくるようで、ならない。

 

 

 

 

誰のせいだ。

 

それが分かったところで、何がどうなるというのだろう?

亡くなった人への弔いのつもりなのだろうか?

それで僕らが胸を張って生きれるのだろうか?


誰のせいか?
そればかりクローズアップされ、誇張され、報道されている。

この事実に対し違和感を覚えずにはいられない。

 

 

事故が起きたのは社会全体の責任だ

お前のせいで人が死んだ。
ふざけるな。
責任をとれ。

 

このような憎しみは何を生み出すだろう?

誰か1人が責任を認め、頭を下げたところで何が変わるだろう?

失われた命は帰ってはこない。決して。

 

確かに、事故を起こしてしまった責任者が、誠意をもって謝罪をすることは人として当然のことだ。

今回の雪崩による事故でも、本当に教諭の判断ミスが原因であるならば、誠心誠意謝罪をするべきだ。

 

ただ、それが目的になってはいないだろうか?

事故を起こした一人だけを憎しみ、跪かせるということが。 

 

 

事故が起きたのは社会全体の責任だと僕は思う。

 

 

そこが本当に危険な場所だとすれば、その危険性を伝えられなかった側にも責任はある。

「もし私がいたら」と他人事のように語るのは理解に苦しむ。

そもそもそんなところにスキー場を作るのもどうなの?って思う。

 

結局のところこのような事故が起こったのは、回りまわって社会全体の責任であって、社会全体が当事者意識を持って再発防止に取り組まなければならない。


最愛の人を失うより重い悲しみはない。

その悲しみにも増して、憎しみを掻き立てるような社会はイカれている。

 

誰か1人を犯人に仕立て上げることで、憎しみの対象を生み出すことが目的になっている。

その対象から逃れた人は、他人事のように知らぬ顔をする。

 

「憎しみ」という感情が、変わらない社会、変わることのできない社会のために利用されている。

 

 

そこから何が生まれるだろう?

悲しみは繰り返され、憎しみが生み出され、人は苦しみ続けるだろう。

 

 

いちばん大切なこと

命は1つしかないんだ。

失われた命は二度と戻ってこないんだ。
本気で生きようとしていた命が確かに存在していたんだ。

 

ほんとに大切なのはそこだろう。
犯人探しをすることじゃないだろう。

 

愛する人を失った悲しみを。
失われた命の尊さを。

今、生きている僕らそれぞれが胸に刻んで。

二度と同じことが起こらないように皆で取り組んでいけばいい。


そんな社会になればいい。

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